獣医になるための基礎知識

獣医学

 

獣医学とは、幅広い専門知識が必要な分野です。ペット、家畜、野生動物など、動物と人間の関わり方は様々ですが、獣医学の知識がなければどの仕事もできないのです。科学的な知識と応用が必要となります。

 

 

動物の研究をすることで、人間の健康を守る手段とすることもあります。人と動物が同じ病気にかかるケースがあるからです。また、病気の家畜を食用にすることで、人間に大きな害をもたらすこともあります。これらは獣医学の研究成果を持って対応しなければならないのです。

 

 

近年では獣医学だけではなく疫学や感染症対策の手法も求められています。獣医学が専門的な知識として認識されていたのは、かなり前からです。人間と動物の結びつきがあったころからなのです。

 

 

近年では様々な動物種に対して治療や病気診断ができるようになってきました。今日の動物病院では、人間並みの治療が行われているのです。特にアメリカの獣医学会では専門化が進んでいます。外科学、内科学、心臓病学、皮膚学、神経学、放射線学、救急医療など多くの専門科が認定されているのです。

 

 

日本でも同じような傾向にあります。しかし、日本における獣医学は家畜の生産性の向上や軍馬のケアが主体となってきました。もちろん、最近はペットの重要性が認識されるようになりましたから、獣医学においてもペットを念頭に置いた、処置の考え方が広まってきました。

 

 

獣医学は社会に与える影響は大きくなったと考えられています。人と動物の関わりが強くなったからです。