獣医になるための基礎知識

東京大学の獣医

 

東京大学には付属の動物医療センターがあります。ここの獣医たちのことを話しましょう。
東京大学には獣医学部がありますから、見習いである学生たちはこの動物医療センターで実習をすることになります。このようなシステムは医療の現場でもよく見られる光景ですね。

 

 

ここの診療科は内科系、外貨系、眼科、エキゾチック動物科、行動診療科、画像診断部、麻酔・集中治療部、薬剤部、看護部に分かれています。専門的な知識を持った獣医師たちが治療に当たります。

 

 

ペットの具合が悪くなったからと言って、直接飼い主がこの医療センターに連れてくることはできません。動物病院で治療ができない場合の二次診療施設に指定されているのです。動物病院が診察の予約を行ってから、診察してもらえるのです。動物病院の紹介状を持参することが原則となっています。

 

 

内科系では第1内科から第3内科まで分けられています。それぞれに診療範囲が異なっています。近年の動物医療は専門分野に分かれる傾向にあります。動物と言っても、病気の原因によって治療法が大きく異なるのですから、より専門的な知識を持つことによって、高度な治療を行うことが可能となってきたのです。人間の場合と同じようなことです。

 

 

医学が進歩することによって、寿命が延びますが、それだけ病気の種類も多くなるのです。そして、治療のための設備や費用は高くなっていくのです。動物にとって、どのような状態が幸せなのかは飼い主が判断してやらなければなりません。