獣医の国家試験
獣医師になるには国家試験に合格しなければなりません。もちろん、その前に獣医学科のある大学を卒業します。国家試験の出題について紹介しましょう。
出題基準では出題範囲がおおよそ決められています。獣医療の基本的事項、獣医学の基本的事項、衛生学に関する事項、獣医学の臨床的事項から50問が出題されます。それぞれの内容については、さらに詳しく出題範囲が決められています。
そして、試験が行われるのは毎年2月です。2日間の日程で行われます。会場は3か所のみで、北海道、東京、福岡です。獣医学科の卒業生がそれほど多くないために、受験者数も限られているのです。合格率は80%を超えていますから、かなり高い合格率と言えるでしょう。きちんと勉強した人なら間違いなく合格です。
受験資格には年齢制限はありません。誰でもが受けることができるのです。日本中で新しく獣医師になるのは毎年千人程度です。したがって、ペットの世話をする獣医は常に不足状態にあるのです。もちろん、家畜の伝染病が心配される事件が多くなりましたから、そのための獣医も求められています。
国家試験に合格して多くの獣医師が誕生してほしいものですね。獣医の仕事は動物病院の先生だけではありません。動物園や水族館にも獣医はいます。動物がいるところには必ず獣医がいると考えて間違いないでしょう。動物の命を助けることだけではなく、時には殺処分をしなければならないこともあります。それも獣医の仕事なのです。